陶吉郎窯について

近藤家陶業の始祖である初代近藤平吉(1736~1818)は、江戸旗本近藤登之助の六男として生を受け、京焼楽焼を修行し江戸で楽焼師として創業。安永六年(1777)会津藩より磁器焼師範として召し抱えられる。その後、三春藩に移り十数人の弟子を養成し多大な功績を残した。二代目近藤陶吉郎(1789~1857)は、三春で父平吉と楽焼の優品を焼いていたが平吉の死後、文政二年(1819)相馬藩に大堀瀬戸方として召し抱えられ大堀の地に根を下ろす。その技術と精神性は九代目・近藤学と後継者・近藤賢に受け継がれている。